【映画】IT:Chapter 2(邦題『IT/イット THE END ”それ”が見えたら、終わり。』)【ネタバレあり】
Hi, guys! How's going?
みなさまこんにちは、羊ですᏊ・ꈊ・Ꮚ
本日は映画の感想です。私はホラーやサスペンスを好んでよく観ます。あ、もちろん他のジャンルも観ますよ!(要するに雑食)
本日はオーストラリアに来て初めて映画館で観た作品である「IT2 THE END」について書きたいと思います。オーストラリアの映画館の様子等は別途記事作成予定です。ネタバレ含みますのでまだ観てないという方は観てから読んでくださいね。
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あらすじ
舞台は前作「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」から27年後。
小さな田舎町デリーで再び連続児童失踪事件が起こる。前回“それ”の恐怖から生き残ったルーザーズ・クラブはその時の“約束”を果たすため再びあの町へと集結するのだが…
感想
最初がクライマックス
1番の感想は、前作と同じく最初が一番見てられない…です。
前作は主人公ビルの弟ジョージの殺害シーンが痛々しすぎて(思い出しても泣ける)、今作ではゲイカップルが理不尽に暴行されて不愉快すぎて(思い出したら胃がムカムカ)。これですね、原作通りなんだそうです。(筆者は原作未読)
映画の始まりが夜の遊園地。二人のゲイカップルが仲睦まじくデートした帰り道、
ゲイ嫌いな若者に絡まれて暴行を受け1人が橋から川へと投げ落とされる。ペニーワイズが彼の心臓を貪り、急いでパートナーが駆け付けた時にはすでに遅し。そしてその事件を知ったマイクが現場に駆け付けたところ、橋の柱に「COME HOME」のサインを見つけペニーワイズが戻ったことを確信し、ルーザーズクラブに招集をかけて…
とまぁこんな感じで映画が始まるんですが、私はとにかく「ペニーワイズって子どもだけを狙ってるんじゃないの??なぜこの人を??」という疑問でいっぱいです。そしてなおも疑問です…。どなたかご存知の方がいらっしゃればコメント欄から教えてください。
さて、原作通りと言いましたが作者のスティーブン・キングがITを執筆する前に、ゲイの青年が殺害されるという事件があり、この事件をもとにこのエピソードを入れたそうです。この映画では黒人差別や性的虐待など様々な問題も扱っており、ある登場人物とも深い関わりがあるのはわかります。しかしなぜペニーワイズは大人の彼に目を付けたのか?自分が復活するのを知らしめるのにちょうどよかったのか?考えれば考えるほど謎は深まるばかりです。
集結したルーザーズクラブ
簡単な27年後の彼らを紹介。
・ビル(リーダー的存在)
ミステリー小説家で女優の妻がいます。
・ベバリー(紅一点)
裕福な暮らしをしていますがDV夫との生活を終わらせたいと考えています。
・ベン(元ぽっちゃりの優しい子)
元々ぽっちゃりだった彼はスリムなイケメンに成長し、また建築家としても成功しています。私の最推しです。
・マイク(行動力抜群)
町から出ることなく、図書館司書として働きながらぺ二ーワイズについて調べていました。
・リッチー(眼鏡っこ)
スタンドアップコメディアンとして人気者になっています。
・エディ(皮肉屋さん)
ニューヨークで仕事に妻の小言にと忙しい毎日を送っています。
・スタン(クリスチャン)
会社員として妻と幸せな暮らしを送っていました。
マイクの招集でデリーで集結、チャイニーズレストランで食事をしますがスタンがなかなか来ません。フォーチュンクッキーには謎の単語、その単語を並べ替えるとメッセージが。「Guess Stanley Could Not Cut It」「どうもスタンリーは約束を果たせなかったようだ」そして、ペニーワイズの幻術攻撃に見舞われます。これが本当に気持ち悪かったです…。その後スタンは自殺していたことを知ります。
「Cut it」が「うまくやる、立派にやる」といった意味でそのまま訳すと「スタンリーは上手くできなかったと推測する」というようになります。上手くやれなかったのは27年前の約束通りみんなで奴を倒すこと、話の流れとペニーワイズの性質を考えると「ど~うもスタンリーは約束を果たせなかったようだな~グェッヘッヘ」と訳すのが自然なのかなぁ…と。
成長したベンが本当に素敵です。幼少時代のコンプレックスを克服し社会的にも成功したけれどずっと淡い恋心を抱き続けている…え、素敵すぎる。こんな人どこかにいないかなぁ。
みんなの思い出探し
ペニーワイズを倒す方法をずっと調べてきたマイク。彼の調べによるとペニーワイズを封印するには「幼少時代の思い出の品」が捧げものとして必要であることが分かりました。そのため各々が自分の思い出品を探しに行きます。
各々が自分のトラウマと闘うこのシーン、特にベバリーとリッチーのシーンが私には印象的でした。ベバリーについては不気味なおばあさんやら気になっていたポストカードの送り主やらが明らかになり、リッチーはゲイであることをずっと隠していたことがわかります。ルーザーズクラブの面々は何らかのマイノリティやコンプレックス・問題を持っており、前作までではリッチーだけが特にそういった物が明らかではなかったのですが、これで全員の抱えているものがわかりました。(吃音、性的虐待、容姿体形、人種、性的マイノリティ、病弱?、宗教等々…)
結局最後はいつも
紆余曲折ありますが、最後にはルーザーズクラブは無事にペニーワイズを倒すことができました。がしかしその倒し方…前回と同じかな?というような方法でした。あれ、既視感…でもルーザーズクラブから2名も犠牲者がでてしまったのは本当に悲しかったです。彼の遺体を連れ出せなかったことを思うと、次は彼が“IT”に…なんて邪推してしまうのでした。
おわりに
全編通して約3時間あるのですが、ちょっと長かったな~ていうのが正直な感想です。近年はここまで長い映画もあまりない気がしたのでめずらしいなぁと思いました。なにはともあれ、ピエロ嫌いな人はもっとピエロが嫌いになること間違いなしの映画です!